Thursday, 3 July 2014

ジョージ・ネルソン展 /  2014/7/15(火)~ 9/18(木)

私は約25年前にその名を知り、そして現在でも一番と思えるデザイナー"ジョージ・ネルソン"の展覧会です。
今回は目黒区美術館の許可を得て、貴重な広報用の正式画像と共に展覧会のご紹介をさせて頂きます。


この展覧会はドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアム企画による国際巡回展「ジョージ・ネルソン展―建築家、ライター、デザイナー、教育者」のアジア巡回の一環です。








オーストラリア、香港に続き、国内では唯一、目黒区美術館のみの開催となりますので、是非この機会に日本でも多くの方にご覧になって頂ければと考え、ご紹介致します。







以下、ご覧下さい。




ジョージ・ネルソン展―建築家、ライター、デザイナー、教育者
George Nelson ―Achitect, Writer, Designer, Teacher


ジョージ・ネルソン(1908 ~ 1986)
 20 世紀後半のアメリカのデザインを定義づけたデザイナーのひとり、ジョージ・ネルソン。 長くアメリカのハーマンミラー社のデザインディレクターを務めたネルソンは、イームズ夫妻やイサム・ノグチ、アレキサンダー・ジラードらの優れた仕事を導いて、戦後のアメリカン・デザインの確立に大きく関わりました。 しかし、ネルソンはまた、この展覧会のサブタイトルが表すようにさまざまな顔を持っていました。
ジョージ・ネルソン 1965 頃
Photo: Vitra Design Museum Archiv

 本展はドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアム(Vitra Design Museum)企画による国際巡回展「ジョージ・ネルソン展―建築家、ライター、デザイナー、教育者」のアジア巡回の一環で、オーストラリア、香港に続き、国内では唯一、目黒区美術館だけが開催いたします。 内容は、ヴィトラ・デザイン・ミュージアム所蔵のジョージ・ネルソン関連コレクションを中心に、家具やプロダクト、模型や映像など約300 点で構成されています。

ボール・クロック 1948
Photo: Vitra Design Museum

アメリカのコネチカット州ハートフォードで1908 年に生まれたネルソンは、1931 年にイェール大学で建築の学位をとり、ローマのアメリカン・アカデミーで学んだ後、ニューヨークで建築事務所を設立しました。 建築雑誌の編集長を務めたほか、デザインの本質を語る多くの著書も刊行しています。
フェアチャイルド邸 1940/41
Fairchild House, 1940/41 Photo: Robert Damora Vitra Design Museum Archiv


ジョージ・ネルソン 1940 年代末頃
George Nelson,late 1940ies Photo: Vitra Design Museum Archiv

  戦後1946 年からは、ハーマン・ミラー社で25 年にわたりデザイン部長を務め、当時まだ無名だったチャールズ&レイ・イームズ夫妻の才能を見出し、同社のデザイナーとして起用したことはよく知られています。 他にも、イサム・ノグチ、アレキサンダー・ジラードらをハーマンミラー社に招き、同社を一躍世界的な家具メーカーへと成長させました

プレッツェル・アームチェア 1952
ヴィトラ・デザイン・ミュージアム蔵
Photo: Vitra Design Museum Archiv


壁に扉がついていたら…
CSS 1959
Comprehensive Storage System, 1959 Photo: Vitra Design Museum Archiv

 壁の厚みに注目しそこに扉を付けることからネルソンが考案したコンパクトな収納家具「ストレージウォール」は、戦後高度成長期を迎えたアメリカのオフィスや家庭の家具のあり方を大きく変えました。 また、ハーマンミラー社では、家具をプレゼンテーションするためのグラフィックにも重要な指針を示し、成功へと導きました。

マシュマロ・ソファ 1956
Photo: Vitra

 デザイナーであるばかりでなく、モノと人と仕事のつながりを考えるディレクター、プロデューサー、さらに教育者としてのネルソンの考え方は、2011 年に当館で個人展を開催しご紹介した工業デザイナー・秋岡芳夫にもつながるかもしれません。 そんなネルソン独特の仕事のありかたを、本展覧会を通してご覧ください。


ネルソンの仕事…コンセプト
 ココナッツ・チェア(1956)、マシュマロ・ソファ(1956)、ボール・クロック(1947)、バブル・ランプ(1952~)、そしてアクションオフィス(1964)…。


ココナッツ・チェアとオットマン 1956
Photo: Vitra Design Museum Archiv


アクションオフィス I 1964
Action Office I, 1964 Photo: Vitra Design Museum Archiv

 ネルソンとネルソンオフィスの優秀な仲間たちの手で、モダンファニチャーの名作と優れたインテリアデザインの数々が生み出されました。 ネルソンは卓越したデザイナーであっただけではなく、優れたライター(書き手)、編集者、講演者、展覽会デザイナーで、情熱的な写真家でもありました。 


ストレージウォール(『ライフ』誌掲載) 1945
Storage Wall, published in Life Magazine, 1945
Photo: Herbert Gehr© Vitra Design Museum Archive

フローレンス 1952 Prophylactic Brush 社のためのメラミン樹脂製食器セット
Florence, plastic dinnerware made out of Melamin for Prophylactic Brush Company,
1952. Photo: Vitra Design Museum Archiv

 デザインに関する彼の多くのエッセイからは、まだデザインという分野やイメージが形成期にあった時代、デザイナーという職業の労働条件から任務、目的までを既に熟考していたことがわかります。

ローズウッド・ミニチュアケース 1950
Rosewood Miniature Cases, 1952 Photo: Vitra Design Museum Archiv


スワッグレッグ・デスク(1958)と
スワッグレッグ・チェア(1954)
Photo: Vitra Design Museum Archiv

「システムとしてのデザイン」というネルソンのコンセプト、単なる「スタイル」を超え、相互関係を持つ利益(i nterests)と仕事(concerns)との深く大きな結びつきを常に考慮に入れたアプローチは、彼の全作品を、そしてデザイン教育におけるネルソンの業績を、今日なお魅力にあふれ、時を超えて美しく適応(通用)するものにしています。


エクスペリメンタル・ハウスのための組立説明図 1957 頃
Photo: Vitra Design Museum Archiv

エクスペリメンタル・ハウス模型 1957
Photo: Vitra Design Museum Archiv

 ネルソンの幅広い才能は1959 年にモスクワで開催された「アメリカ博覧会」の企画と展示デザインに結実しましたが、冷戦下に開催され大反響をよんだこの博覧会の貴重な姿も、本展では大規模な模型や映像などで再現されます。


「 アメリカ博覧会」の展示模型 “ジャングルジム”
とネルソン・オフィスのスタッフ
 モスクワ 1959
Photo: Vitra Design Museum Archiv

「 アメリカ博覧会」会場でのジョージ・ネルソン
 モスクワ 1959
Photo: Vitra Design Museum Archiv

ネルソンと日本
 ネルソンと日本には強いつながりがあります。1957 年、日本政府に招かれ、ひと月を日本で過ごしたネルソンは、大学で講演し、日本国中を訪問し、日本の雑誌は彼の旅行の様子を詳細に伝えました。 アメリカ帰国後のネルソンは、日本のデザインの理解者(伝道者/advocate)として、日本での体験を数々のアメリカの雑誌に寄稿、日本の伝統的な「こけし」を蒐集し、グラフィックデザイナー・岡秀行が企画した日本のパッケージデザインとグラフィックデザインの展覽会をニューヨークで開きました。
バブル・ランプ 1952 頃
Photo: Vitra Design Museum Archiv

 そして、岡の著書『5 つの卵はいかにして包まれたか(How to Wrap Five Eggs)』の英訳版では序文を執筆しています(岡秀行による伝統パッケージのコレクションは、日本では目黒区美術館が所蔵しています)。 ネルソンが1950 年代後半ころからデザインした実験住宅(the unrealizedExperimental House)には、明らかにこうした日本の伝統からの影響がみてとれます。
デイベッド 1950
Photo: Vitra Design Museum Archiv

本展は、これまで本格的に紹介されたことのないジョージ・ネルソンの初めての大規模な展覧会で、国内では目黒区美術館だけの単独開催となります。 近代的な思想を具現化して、デザインに対する考え方をつきつめたネルソンの仕事を、家具やグラフィック、モックアップなど、多彩な展示作品・資料で、さまざまな側面からご紹介いたします。


サイドボード 1946
Photo: Vitra Design Museum Archiv

ズー・クロック 1965
Zoo Clocks, 1965 Photo: Vitra Design Museum Archiv

展示構成
 展覧会の主な出品物は、ヴィンテージの家具(初期の製造品やプロトタイプを含みます)、建築模型、「アメリカ博覧会」(1959)に関するモスクワでのドキュメント映像、模型ほか多数の資料、グラフィックデザインとネルソン自身がプロデュースした映像の数々、その他貴重なアーカイブ資料です。以下に概要を示します(構成・出品資料数などに変更がある場合があります)。
1.The House ― 住居  家具、プロダクトなど 約90 点
2.Office ― オフィス 約40 点
3.Graphics and Clocks ― 印刷物と時計 パンフレット、ポスターと時計 約70 点
4.Exhibition ― 展覧会計画 約30 点
5.Bubble Lamps ― バブル・ランプ 10 点
6.Education ― 教育 約20 点
7.Architecture ― 建築 約10 点
 その他、ハーマンミラー社関連資料、日本関係資料を予定

 映像、写真、資料類などを含めた総出品点数 約300 点

ハーマンミラー社の広告“旅行者たち”のために
ポーズをとるジョージ・ネルソン 1954 頃
George Nelson posing for a Herman Miller advert "Traveling Men", ca.1954
Photo: Vitra Design Museum Archiv

関連イベント
 ネルソンに関連した対談やワークショップなどを予定(詳細はホームページ上で随時発表いたします)。



ジョージ・ネルソン展―建築家、ライター、デザイナー、教育者
George Nelson ―Achitect, Writer, Designer, Teacher


2014 年7 月15 日(火)~ 9 月18 日(木) 57 日間

午前10 時~午後6 時(入館は午後5 時30 分まで)/月曜休館
ただし7 月21 日(海の日)、9 月15 日(敬老の日)は開館で翌日が休館になります


一般1000(800)円、大高生・65 歳以上800(600)円、小中生無料
( )内は20 名以上の団体料金、障がいのある方は半額、付添者1 名無料


主催:(公財)目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会

企画:ヴィトラ・デザイン・ミュージアム(the Vitra Design Museum, Germany)
特別協賛:ハーマンミラーインターナショナル アジア・パシフィック、 ハーマンミラージャパン株式会社
協賛:ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン・日本興亜損保、日本テレビ放送網



お問い合わせ先(担当者)
153-0063 目黒区目黒2-4-36 目黒区美術館
学芸:降旗千賀子 事務:白川弘樹
tel. 03-3714-1201(代表)、03-3711-9558(学芸直通)
fax. 03-3715-9328


目黒区美術館

meguro museum of art, tokyo
153-0063 目黒区目黒2-4-36
tel.03-3714-1201 fax.03-3715-9328
mail: mmatoffice@mmat.jp
www.mmat.jp

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