Thursday, 11 August 2016

試作のモーターギアが完成致しました!

初めての試みですが、いつもの様に拘って、調べまくりです。

ピ二オンギア(モーター軸に直接着く小口径の歯車)の設計からの試作となります。
そのデーターより、CADに重要な数値をプログラムしてワイヤーカッターでの製作となります。

水中でカットしていきますので、見えませんが。

スペイサーも同様となります。
そして、試作のギアとスペイサーが完成致しました。
オリジナルの上に重ねても完璧です。

 ギアは、特殊工具にて圧入たします。
ビンテージのムーブメントに取り付けます。
 
動作も問題ない様です。


3針(秒針、分針、時針)ともオリジナルのままで、50hz地域に対応となります。

オリジナルの機械式ムーブメントもまったく加工しておりませんので、再度オリジナルに付いていた60hz用モーターに戻す事も可能となります。
貴重なオリジナルの時計は、その事でその価値を維持する事が出来ます。


私と同様に、使えずにコレクションやインテリとして飾っていた方には朗報となります!

もう少し早く実現できていればと、、、。


また、60hz地域でヴィンテージのまま使用している場合でもモーターの寿命が有ります。

60hz用のモーターのご用意出来ますので、当時のオリジナルモーターが壊れた場合にも対応できるとか思いますのでお問い合わせ下さい。

歴史的にも貴重な時計となりますので、絶対に電池式のクォーツムーブメントには換えないで頂ければと考えております。


それ風のデザインだけの安易なレプリカや偽物ではない、本来のリプロダクトに興味が有る方は、こちらをご覧下さい。

Tuesday, 9 August 2016

大丈夫そうなので、引き続き進行致します。

現在進行中のムーブメントモーターですが、。

微妙に納得が行かず、、、。


一日で1秒遅れ、次の日には5時間で2秒進みます。
大丈夫だと思いながら、1週間かけて時間の遅れなどのテストとなります。


今回使用しているモーターは、その地域の電源供給先の周波数に同期して回転する為、回転が狂う事は有りません。(製造メーカーにも確認済です。)

50年以上前のハワード・ミラー社製の時計が正確に動くのも、同様にアメリカの60hzの電源より同期するモーターが使用されている為です。

となると、原因は。
なんとなく、正確差を信じてiphoneの世界時計の秒針とモーターを比較していましたが、。

調べてみると、iphoneなどのスマートフォンの内臓時計は高性能とは言い難いらしく、。
わずかな期間でも誤差が生じる為、外部の時間情報を自動的に入手して正確さを保っている様です。


なるほどで、安心致しました!


明日、依頼していた図面よりモーターシャフトのピ二オンギアの試作となります。

と言う事で、オリジナルの機械式ムーブメントを加工せずに取り付ける為に同様の規格にてネジを注文依頼致しました。

ユニファイ(インチ規格)の一般では使われない特殊ネジとなり、国内ではまったくと言って流通していません。
そして、ネジもGET致しました!


50年前のプロダクトが、現在りプロダクトやコピー商品など多数出回っています。
何故かと言う事ですが、現在のライフスタイルにも対応しているデザインと言える物だからかと。

ですが、オリジナルは復刻商品とは異なります。
当時のオリジナルは高価で価値のある物ですので、大切に残したいと企画しています。

Sunday, 7 August 2016

失われて行く、オリジナルの貴重なムーブメント。

ご紹介している時計のムーブメントの話です。

現在、リプロダクトとして一般的に市場に出回る様になったボールクロックを代表とするジョージ・ネルソンのウォールクロックですが、。

スイスのVitra(ヴィトラ社)が製造販売権を取得した事で、10年くらい前にクオーツムーブメントにてレプリカの販売を開始致しました。

その後、デザイン特許が切れる事で安価なジェネリック・リプロダクトとして中国生産などの模造品が出回る様になります。


そして、その頃から50hzの地域では使えない飾りの時計では、、、。
クオーツのレプリカに勝てないと思ったのか?
単なる販売目的なのか、ミッドセンチュリー専門店でも貴重なオリジナルのムーブメントを電池式のクオーツムーブメントに替えて販売する様になって行きます。


オリジナルの時針、分針を加工して、秒針はオリジナルは使えない様になりますので、
残念ではありますが、当然の事で価値は約1/3となってしまいます。

そして、交換されたムーブメントは廃棄されたのでしょうか、、、?


今回のプロダクトは、オリジナルの機械式ムーブメントはそのままで、当時、ゼンマイの替わりに使用された電気式モーター(動力)のみを交換する事で正確に機能させる。
と言った物です。

針もオリジナルのままで、50hz用になります。
また、ムーブメントも加工しておりませんので、再度オリジナルの60hz用モーターに戻す事も可能となります。

貴重なオリジナルの時計は、その事でその価値を維持する事が出来ます。

これ以上、貴重なオリジナルが失われない事と、。
これを待ち望んでいた、方々へ、、、。



では、50hz用モーターの精度の確認です。
平置きにて、4日間の秒針の誤差を確認。
 垂直方向にて、同様にチェックします。
 次に、2台のモーターにて、秒差の確認です。
動画にて、ご覧下さい。

ほぼ無音にて、2台とも正確に可動しております。

60hzが搭載されているビンテージのモーターは50hzの地域で20%の遅れとなり、
50hzモーターが60秒(1分)の時に50秒になります。

また、ビンテージの60hzモーターは多少音が気になります。


私は15年以上前からジョージ・ネルソンの時計をコレクションしていますが、。

どうしても私の住んでいる50hzの地域で時計として正確に機能させたいと思い。
これまでにもトライしてきました。

今回は、上手く行きそうです。


交換可能な時計は、ハワード・ミラー社製の以下の型番となります。

2201 2202 2203
2213 2214 2215 2217 2218 2219
2220 2225 2226 2227
2236 2237 2238 2239
2240 2241
2257
2261
2285 2286
4755 4756 4758 4759
4760 4764 4765 4766
4773 4775

*私が所有する資料による為、オフィス用の2400番台や他品番でも可能な場合な御座います。
*1960年代からの7000番台は、ムーブメントがElectric(電気式)とBattery(電池式)の2種類で販売されていましたので、旧ムーブメント(C-1)を使用している場合のみ交換可能となります。
(お問い合わせ頂きましたので、対応機種を追加にて掲載致しました。8/8)

以前の関連記事は、こちらこちらをご覧下さい。

単なるレプリカや復刻ではないORGANIC DESIGNのプロダクトは、こちらからご覧下さい。

Saturday, 6 August 2016

最近は、腕時計をする事も稀ですが、。Vol.10

スポーツモデルとしてはROLEXのサブマリーナが好きなので、2本所有しております。

前回ご紹介した物とは、スペックが異なります。
 200mm防水の6200と言うモデルとなります。
当時、一般的なサブマリーナは100m防水でしたが、。

ダイバーやより防水性を求める職業の方に向けて、世界初の200m防水として販売された貴重な物です。
*007等のスパイが使用する事もあった様です。

竜頭も一回り大きい(通称、デカ竜頭)物で、BREVET文字が入ります。
フランス語で特許を示すの意味合いの物です。
 その使用目的でバンドにも改良が加えられました。
 ダイビングの際にウェットスーツの厚みに対応できる様にバックルにパーツが組み込まれます。
 この時計は、当時のダイバーによって使用されていましたので、裏蓋には刻印が有ります。
 本体の形状は、初期のサブマリーナとは異なりミルガウスと同様となりますが、。
現在のサブマリーナと同じくらいな大きさです。
サブマリーンは潜水艦ですが、

当時、究極なダイバーズ・ウォッチとなります。

やはり、現行の物とはにて非なりです!

BATES Scrambles TT Seat / 1960's

コレクションよりバイクパーツの販売です。

トライアンフを購入した時用にと、12年前にアメリカから購入した物です。

一般的なTwin Seatやショート(ソロシート)のTT Seatでもない、
スクランブラー・シートのショートモデルとなります。

TT、クロスカントリー(オフ・ロード)やスクランブラー用に使用出来るシートです。
 初期のBATESラベルです。
 ウレタンの最大厚が13cmで、当時の高級車を感じさせる座り心地です。
 勿論、BATESのプリント入りです。
 前側にキズやダメージが有りますが、
裂けたり、破れる事は無さそうです。
 後ろ側も細かい割れや劣化が見られますが、。
使用可能な、とても良いコンディションかと思います。

私としては、このくらいの感じがベストな雰囲気かと購入した物です。

BATES Scrambles TT Seat / 1960's

Size: L 50cm / W 25.7cm / T 15cm (最大高)
*車種や年代により加工が必要となりますので画像よりご確認下さい。

Price: ¥59,000-(税込)

興味の有る方は、お問い合わせ下さい。
とてもレアなシートとなります!



Friday, 5 August 2016

トイレちゃん、。

何でもないシンプルなトイレですが、。

娘もそろそろ、練習用に便座が必要となってきました。
 いないいない、ばあ、、、。
 子育て中の方には、有名な"トイレちゃん"のステッカーとなります。
差ほど、興味が無かったので、。
一般的な派手な幼児用ではなく、タイルの色に合わせてシックなグレーの補助便座に致しました。

お問い合わせも頂いておりますが、テスト中ですので、。

モーターのテスト、本日で72時間が経過いたしました。
約1秒の誤差にて可動しております。

クロック・ムーブメントのC 1用に適応するモーターにと、
ミッドセンチュリーの専門店でも、貴重な機械式ムーブメントのシンクロモーターを販売目的でクォーツに換える様になっていますが、。

その価値は約1/3の価格となります。

わたしの様な、本当にオリジナルを好んでコレクションしている方にもと周波数が異なる地域限定にて、試行錯誤しているオリジナルモーターです。

クォーツに換えられたムーブメントには対応できませんが、オリジナルのままで所有している方には朗報となります。

現在、取り付け用の台座や特注にて歯車を製作中です。

極限られ需要となりますが、それを望む方の為に、。

Tuesday, 2 August 2016

Howard Miller Clocks / 50Hzの地域で使用可能にと、。

やはり、ビンテージのオリジナルと復刻版やレプリカでは異なります。

何故、ちゃんと完全復刻出来ないのかと、疑問を、、、。


今回はそう言った問題ではありません。

ハワード・ミラー社製の時計は110V 60Hzとなり、国内でもその地域のみ機能いたします。
ですが、50Hzの地域では、20%の遅れが生じてしまいます。

機能を持った時計が国や地域によって周波数の違いで、だだの飾り物となっています。


と言う事で、50Hz用のモーターを注文致しました。
 接続して動作確認いたします。
取り付けの為に、スペーサーとピ二オン・ギアを製作する予定です。
 ボールクロックや、サンバースト、アスタリスクなどの初期のムーヴメント用のモーターとなります。
国産のモーターですが、
 平置きにて48時間のテストとなります。
オリジナルのハワードミラーのムーブメントを電池式のクォーツに交換したら台無しです。

関東、その他の50Hzの地域の方にも使用できる様、製作中です。

長年の試行錯誤ですが、

私同様に、待ってました!と言う方がいると思います。

以前の記事は、こちらこちらをご覧下さい。