Monday 28 March 2016

1950~60's Jolly N* Mechanical Bank

私が本物を見たのは、30年前に仕事で行ったロンドンの蚤の市です。

それは、イギリスで1880年代から1930年頃まで販売されたキャストアイアン製の貯金箱です。

人種問題がありますので、詳しい説明は致しませんが、当時からとても人気があり。
現在でもコレクターも多く大変高価な貯金箱です。
初期の物は、ただコインを入れる一般的な物でしたが、

1910年から可動式となり、手に置いたコインが口に入る仕組みに改良されます。
その後、更に改良が加えられ目と耳が同時に可動し、手に置いたコインが口に入る様になりました。(右奥)

古い物は本当に高価でしたが、どうしても欲しくて店の人に尋ねると、。
1950~60年代に復刻された物ですが、どうですかと。

Starkie’s社の1920年代 PAT.No.32537の復刻版となります。
開いた目が、
耳をひねると。
目を閉じながら、手に置いたコインが口の中に入っていきます。
左腕の後ろにレバーが有り。
 レバーを押すと、同様にコインが入ります。
 初期の復刻版は、親指をビス留めしているのがポイントです。
 とても気に入っているのですが、、、
愛娘のおむつ代にしようかと。

サイズは、高さ:14.6cm 最大横幅:12.6cm 奥行き:14.4cmと小ぶりですが、
重さ2Kg弱の鉄製ですので、じっしりとした重量感です。

日本では、あまり知られておりませんのでご紹介を兼ねて販売したいと思います。


オンラインショップより、ご購入頂けます。
Masa Sculp 好きな方にも是非お勧めです。

Sunday 27 March 2016

最近は、腕時計をする事も稀ですが、。Vol.4

今回は、ハミルトンのドクターズ・ウォッチです。

14KGF(14金張り)レクタンギュラーケースのブラックダイヤルとなります。
 ブレスも金張りの40年代の社外製ですが、
 9連のジュビリーブレスで、クラスプはとても凝った作りの物です。
Kreisler 10KGF
 ハミルトン セクロン / cal.980A と言うモデルとなります。
 中でも、ブラックダイヤルはとても貴重な物です。
現在では少しカジュアルな印象のハミルトンですが、アメリカを代表する時計メーカーでした。
いくら良い雰囲気の時計でもブレスで印象が異なりますので、当時のリアルな組み合わせにて着用しております。


Friday 18 March 2016

最近は、腕時計をする事も稀ですが、。Vol.3

今日は、ベンツ針でも有名なスポーツモデルです。
ROLEX社にて1930年代から採用されているベンツ針は、メルセデス針とも呼ばれていますが、。
1909年にパテント申請されたベンツ社のスリー・ポインテッド・スターとは無関係だった様です。

実際は、動く事で落下し易い針先の夜行塗料を落とさない様に設計された枠組みだった様です。

それまでの手巻きムーブメントとは異なり、動く事によってローターが回転する事で自動的にゼンマイの巻きあげを可能としたバブル・バックです。
 これは、普段使いしている物です。
 無理やりに手巻きムーブメントにローターを付ける事で、裏ぶたが泡の様に膨らんでいる事で、
 通称、バブル・バックと呼ばれ、現在の機械式時計の自動巻きの原点となっています。
 バンドは、CROMWELの3連エクステンション・ブレスを使用しております。
 文字盤のベースはオリジナルですが、1950年代にオーナーの依頼により再ペイントされたオールド・リダンとなります。
 シャンパン・ゴールドのユニーク文字盤は、普段使いに最適です。

Thursday 17 March 2016

ンラブ氣電

浅草と言えば、やはり浅草寺の雷門。

隅田川の向こうには黄色いうんち(アサヒビールの本社ビル)、最近ではスカイツリーがそびえ立っている風景です。


ですが、浅草の雷門通りと隅田川の角にある小さなバー。
明治時代から続く120年以上の歴史が有る下町の社交場です。

石川啄木や三浦哲郎など、数多くの文学者たちが小説や詩歌などの作品に、このバーの名前を登場させています。

"神谷バー"です。

そして、やはり"電気ブラン"です。
アルコール45度のブランデーベースのリキュールは、電気が走るように舌にビリっと感じたのでしょう。

電気が目面しかった時代に、その感触とブランデーを合わせたキャッチコピーなネーミングが最高です。

仕事帰りに、明日への活力をと、、、。
本日、浅草に行かれたお客様からの頂いた物です。

その歴史を感じながら、いただきたいと思います。
有難う御座いました。

明日も頑張ります!


Monday 14 March 2016

最近は、腕時計をする事も稀ですが、。Vol.2

やはり、機械式の腕時計は良いですね。
 今日は、1926年製のOYSTERです。
真鍮の塊を繰りぬいたケースにねじ込み式のリューズ、裏ぶたのスクリューバックの組み合わせにより防水性ケースとなります。
世界特許を取得したオイスター・ケースです。
そのケースは完全密閉の2枚貝に由来して"オイスター"と名付けられました。
 翌年の1927年に、その信頼性を照明する事になったドーバー海峡横断は腕時計の歴史を左右する事になります。
 これが、同型のモデルとなります。
 その時の女性がロンドンの速記記者メルセデス・グライツ嬢でした。
ロレックスの3大発明の一つがこのオイスター・ケース(クッション・ケース)です。

Sunday 13 March 2016

最近は、腕時計をする事も稀ですが、。Vol.1

"ROLEX PRINCE / Brancard 1/4 Century Club" 

最近のロレックスと言えば、やはりサブマリーナやGMT、デイトナなどのスポーツモデルが有名で、当時のヴィンテージ物は、とんでも無い価格となっている様です。

ですが、実は本当のロレックス愛好家たちは更に古い本当のロレックスを求めている様です。

と、言う事で、、、。
知人が最近購入した時計をご紹介致します。

プリンス・ブランカード 1/4 Century Club のイエローゴールド。
文字盤も2トーンのオリジナルで、とても雰囲気があります。

1940年代製のブランカード・ケースは少し小ぶりで、ROLEXの表示も無いので高価さを感じせずにさりげなく身に付けられる本当にお洒落な腕時計です。


私も同タイプを以前購入していたので、久々に。
あまり知られていませんが、。
ロレックスの歴史の中で1920~40年代の最高峰と言えば、その名の通りプリンスです。

中でも1920~30年代のブランカードケースは別格です。
1/4 Century Club 勤続25周年を祝って送られた時計でした。
 ロレックス社と友人だった社長が、重役に向けて感謝の意味で特別に造らせた時計です。
 ホワイト・ゴールドとイエロー・ゴールドのコンビで、7連のジュビリー・ブレス。
 プリンスの特徴は、スモールセカンドが独立している事です。
秒刻みの仕事をする為に重要な時計だからこそ、社長や重役がする為に作られた時計です。

同様に秒刻みの仕事をする医師からも使用される様になり、このムーブメントを使用した時計をドクターウォッチとも呼ばれる様になりました。
やはり、秒刻みの仕事はその会社のトップやそれを助ける重役がする物だと思います。

簡単に、手にする事が出来ない時計です。
そんな風に考えて愛用している大切な時計です。